本邦各地の平地の水湿地に普通に生える多年草。花期は4~7月。全草を利尿薬とする。かっては蓑や笠の原料としたので笠スゲの名の由来がある。また正月のしめ飾りもスゲから造る。スゲ属の中でもアゼナルコやシラスゲなどとよく似ている。万葉集にある菅すが、須気すげはごく一部を除いてほとんど本種を指す。その語源はカンスゲを参照。