本邦各地の日当たりのよい道端、草地、林縁などに生える2年草。全体に毛が密生し白っぽく見える。葉は互生し、1~2回に羽状に裂け、裂片には不規則な粗い鋸歯がある。花期は4~7月。全草を白屈菜と称し、鎮痛薬とする。また切り口からの液汁(オレンジ~黄色)を皮膚病薬として外用する。全草にアルカロイドを含み有毒である。(→関連ページ)ヤマブキソウは本種の同属種とされていたが、現在の分類学では別属に区別されている。名の由来は諸説あり、丹毒を治すので瘡の王(あるいは百薬の長として草の王)、茎から黄色の汁が出るので草の黄などがある。