本邦各地の山地から低地のやや明るい林内に生える多年草。春に茎を伸ばして2枚の葉とともに仏炎苞が出る。開出する仏炎苞から見えるのは白い付属体で、花序はその下部にある。葉は多数の小葉に分かれれ、また仏炎苞の色は緑色から褐紫色まで多様で、きわめて変異が著しい。茎には褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に見立てて和名となった。花期4月~6月。同属種にウラシマソウ、オオマムシグサ、ミミガタテンナンショウがある。