化合物和名:ファゴピリン (Fagopyrin)
骨 格 名:共役ビスアンスロン—ピペリジン
生合成経路:酢酸—マロン酸—アミノ酸

 タデ科ソバ(Fagopyrum esculentum)ほか同属植物の茎葉に含まれる光増感作用をもつ特異なアルカロイド。光増感作用は共役ビスアンスロン骨格に基づくもので、オトギリソウセイヨウオトギリソウほかオトギリソウ科オトギリソウ属に広く含まれるヒペリシンと同じ骨格である。因みに、ソバの実から本成分の存在の報告はなく、また茎葉を食べる習慣はわが国にないので、これまで光過敏症などの健康被害は報告されていない。

Fagopyrin