ハシリドコロ(ナス科)
Scopolia japonica (Solanaceae)
本州、四国、九州の山中の湿った木陰に生える多年草。全草にアルカロイドを含み、有毒。若芽を誤って食する中毒事件がしばしば起きる。根茎を日本薬局方ではロートコンと称して鎮痛鎮痙薬とするほか、ロートエキスの製造原料とする。副交感神経遮断薬アトロピン (atropine)、スコポラミン (scopolamine)の原料植物の一つ。花期は4~5月。ロートコンは莨菪根の訛ったもので、本来の基原はヒヨスである。(→関連ページ)