アジアの熱帯、亜熱帯に生える常緑小高木。葉は奇数羽状複葉で3〜5枚の小葉からなり、披針形〜卵形で長さ5〜9cm、先は鋭尖頭ないし緩やかに尖る。果実は長楕円形で頂端が先細となり、未熟果では著しくクチバシ状となる(→画像1)。台湾の蘭嶼に産するものは葉が厚大、卵形であることからvar. omphalocarpaと区別されていたが、現在では同種とされている(→画像2、帝京大学薬用植物園、撮影時期不明)。インドネシアでは本種の葉をDaun Kemuning(ラテン名:Murrayae Folium)と称してこれを配合した薬物が販売されている(→画像3)。ごく近縁種にゲッキツやツォリンガーゲッキツがある。詳細はゲッキツの形態的並びに化学系統分類学的研究)を参照。薬用として様々に利用される(→こちらを参照)。