ここに示すものは複果ふくかと称されるもので、密集して花をつける花序かじょから一つの果実に成長したものである。したがっていずれも偽果ぎかの範疇に入れられるものである。毬果きゅうかはマツ科植物に果実であるが、複果と考えられる。しかし、裸子植物は胚珠はいしゅが子房しぼう に包まれておらず、被子植物の果実とは形態的特徴は大きく異なるに留意すべきである。