本州~九州の河原の湿地によく見られ、旧世界で広く分布する多年生シダの一種。別名カワラドクサ。トクサやスギナの同属種である。植物学的類縁はまったくないが、外形がマオウによく似るので、江戸時代のわが国では真品の麻黄として用いられることもあった(「歴代日本薬局方収載生薬大事典」参照)。特異な大環状構造をもつパルストリンを含むので、真品のマオウと薬性が区別できなかったのではないか。