本邦全土の山野に普通に生える落葉小高木。葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は長楕円形で縁に鈍い鋸歯があり、また葉軸に翼がある。花期は8~9月で、枝先に大きな円錐花序をつける。果実を塩麩子と称し、表面にリンゴ酸カルシウムの白い粉をつけ、舐めると塩辛い。葉の翼にヌルデノシロアブラムシが寄生してできた虫こぶを五倍子と称し、タンニン酸の製造原料とする。(→関連ページ)ツタウルシやハゼノキと同じウルシの仲間だが、触ってもまずかぶれることはない。名の由来は木から白い汁がとれて物を塗ることができるからといわれるが、疑問である。