本州、四国、九州の山野の道端などに生える多年草。葉は対生し、奇数羽状複葉で、広卵形の小葉の縁は鋸歯がある。花期7~11月。同属野生種にキバナアキギリがある。外国産の同属植物(アキノベニバナサルビア、アメジストセージ、ムラサキサルビアなど)には観賞用に栽培されるものが多いが、一方、オニサルビア、タンジンやヤクヨウサルビアなどのように薬用に供されるものも結構ある。名はしばしば「秋の田村草」とされ、キク科タムラソウSerratula coronata subsp. insularisに似ていて秋に花を付けるので名付けられたといわれるが、実際には全く似ておらず、分類学的にも名の由来も全く関係はないようである。因みにタムラソウの語源も不明である。